2つのもしも
子どもの頃の「もしも」と
大人になってからの「もしも」は
ちがう「もしも」だということを
ある小説の中で知り、とても心に落ちた。
わたしが幼い頃に使っていた「もしも」は、
現在形のもしもがほとんどだった。
もしも空を飛べたなら。
もしも人魚だったなら。
もしも動物と話せたなら。
もしもお姫様だったなら。
大人になってからの「もしも」は、
ほとんどが過去の振り返り。
もしもあの時、そっちの道を進んでいたら。
もしもあの時、あんなことを言わなければ。
もしもあの時、あんなことをしなければ。
もしもあの時、違う選択をしていたら。
わたしはいつから
夢を見ることを忘れてしまったんだろう。
この先「もしも」を使うことがあるならば、
その時は、かならず現在形にしよう。
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