本音だけを伝える
保育園から中学校までおなじで、
お互い結婚して家庭を持つようになってからも
くっついたり離れたりをくりかえしながら
気のおけない関係を続けている幼なじみがいる。
長いつきあいだから
お互い遠慮もなく、
何年会っていなくても
会ったその瞬間から
時間を飛び越えるような間柄の幼なじみ。
ある日、
しばらく疎遠になっていた
その幼なじみから
メッセージが届いた。
メッセージを読んで、
わたしは自分が反応したまま
そのままぜんぶを
遠慮なく彼女にぶつけた。
久しぶりのあいさつも
近況報告もない上に、
いきなりこんな形で
こんなメッセージがきて
とても不愉快だ。
常識ある大人のすることじゃない。
わたしは正しい、まちがってるのはあなただ。
そんな人とはつきあわない。
そんなニュアンスのことを伝えた。
その時のわたしは、
自分が思ってることを
隠さずにぜんぶ伝えることが
本音を伝えることだと思っていた。
本音のほんとうの意味もわからずに。
本音は
「わたしを大事に思ってほしい。
わたしもあなたを大事に思いたい。」
伝えるのは
これだけでよかったんだと、
今なら思える。
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